1日目はテーブルサンゴの観察を計画していた。京都を出発したのは6時過ぎ。mayu,、アジコバ、NAKAは、たけさんの車に茨木で合流。その後、紀伊田辺でパパラ氏の車と合流した。

計2台、高速に乗り、9時半すぎには南紀田辺を通過していた。お馴染みのファミリーマートで潮を流すための水を調達。店員の表情がやや怪し気だが、気にしてはいけない。再び車へ乗込み、42号線をひらすら南下する。その海岸線は、我々にとって冬期合宿で慣れた道のりであった。

数時間後、和歌山のとあるポイント(場所は控えさせていただく)に到着。ウエットスーツに着替え、食料をかつぎ、たけさんオススメの奥地へ向かう。日本海のモノトーンな海に慣れている我々だから、魚に色が付いていること自体、贅沢の極みである。


「クマノミとか探そうぜっ!」


心は既にミーハー。はやる気持ちを抑えつつも、足下には白いサンゴのかけらが多数。あぁ、これこそ黒潮の恵み。ここはサンゴが生きる海なのだ。

日本海とは異なる海の景色が広がる。例えば潮の干満。潮の満ち引きなど、日本海ではほとんど感じることがないのに、和歌山ではどうだろう。分単位で磯の景色は変貌する。ちなみに我々がエントリーをした時は、やや干潮が始まっていた。しばらく磯を歩かねばならない。足下には見なれぬ黒い物体。

ナマコの軍隊だっ!

なんという地雷の数。

「絶対に踏みたくない!!」どこからともなくメンバーの悲鳴が響き渡る。足先に神経を尖らせ、ゆっくりと、注意深く…。絶対に彼らを刺激してはいけない。
スカートめくりの男子が女子を追い掛け回すように、ナマコで女性ダイバーをひやかした挙げ句、自慢の器材が台なしになった雄ダイバーは、日本中にどれだけ居るだろう。

30mほど進むと、ようやくエントリーできそうな深みに到達した。フィンを装着し、ゆっくりと沖を目指す。

地雷を突破した我々のテンションはMAXに達した。



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