2週間前、日本海から厳しい洗礼を受けたうみうし部は、再びあの海へ向かうことを決意した。
だが、このままではいけない。温暖化問題によりエコが叫ばれる昨今。たとえ厳しくとも、海への感謝は忘れてはならない。そんな思いで今回、できるところからエコ活動をスタートしてみないか、という意見で一致。そんな我々を、果たして海はどう受け入れてくれるのか…

活動日/2007年6月10日
参加者/MAYU、NAKA、アジコバ、パパラッチ

いつもの367号線、朽木手前。崖崩れのための迂回道はあまりにも見慣れた光景だったため、誰もその絶景ネタを振ろうとはしない。突然、後部座席で窓を開ける音が聞こえた。振り返ると…そう、新メンバーのパパラッチだ。狙った被写体は逃さない。時速70キロほどで走る車の中からの激写。その俊敏な動きは某英国プリンセスをも死に導いたプロの“パパラッチ”さながらである。
「頼もしいじゃないか…」
今日も私の相棒(イクシー400)の出番はなさそうである。

この日も予定通り、うみうし部の食材倉庫、プラントへ到着。今回の野外クッキングはカレーライスと決まっていたので、それにちなんだ食材を調達することになった。入店早々、私たちを出迎えてくれたのは、モンペを着たマネキン。
「なぜ、マネキンにモンペを?」
モンペを着た経験も機会もないので、そのコーディネートを評価することはおろか、参考にすることもできない。
とまどいを隠せない我々に、さらに目を疑うような商品の数々が待ち受けていた。

【1】
使用時は間違いなくプリントを
内側にしてしまいそうな
トートバック。

【2】
土踏まず部分のプリントから察するに、
プランド名は「はやし太鼓」か?


【3】
男らしさの象徴、ブーメラン水着。
大胆にもパープルを基調にした上に、
大柄の薔薇をあしらった総プリントが
なんともセクシー。
…と、レポートが本題とズレてしまったが、プラントには宝の山がまだまだ眠っていそうな気がする。シーズン中も存分に楽しめそうだ。


購入した食材は持参したマイバックに投入。こうすることで無駄に捨てていたビニール袋を省くことができる。

風で飛んでしまったビニール袋は、魚や鳥、動物たちがエサと間違えて食べてしまい、消化せずに死んでしまうこともあるそうだ。自然を傷つける行為は、身近なところから回避していきたい。



プラントを後にし、次に向かったのは福井県の海浜自然センター。
若狭湾に生息している生き物などを知る目的でやってきた。


正面玄関の前には大きな水槽があり、魚たちとふれ合うことができる。
小さなハリセンボンがしきりにエサをねだる。とてもキュートだ。
最近、保護されたというヌタウナギを海浜センターのスタッフに詳しく教えていただいた。センターでは他にも稀種を保護することがあるらしいのだが、設備の問題上、短命で尽きてしまうものが多いそうだ。先日は父島で放流したアオウミガメが保護された。エサのホンダワラを求め、海流に乗ってやってきたのだ。エサを貯えたウミガメは産卵のため、再び海流に乗って南を目指し、旅をする。

 
四方を海に囲まれている日本。時に海外からのゴミが浜辺に打ち寄せられてくることもある。そういったゴミを拾って観察することをビーチコーミングという。海外からの珍しい品々がここには展示されている。中でも驚いたのが兵士のカタチをした訓練用の射的。玉が貫通した跡があり、なんとも生々しい。★の形から察するに、中国か北朝鮮からやってきたものだろうか。こうやって海外の生活をも伺い知ることができるビーチコーミング。なかなかロマンがあり、面白そうである。




福井県といえば、鯖街道。367号線の別名である。うみうし部にとっても馴染み深い。その昔、鯖を運んだことからその名称が付けられた鯖街道だが、右写真のような道具で鯖や若狭の名産を運んでいたらしい。(※持ち方は異なる)我々も挑戦してみたが、持ち上げるだけで精一杯。当時は女性も担いでいたというのだから、驚きである。
その他、タッチプールとよばれる水槽でアジを触ってみたり、リアルタイムスコープというカメラで海の様子を覗いてみたり、若狭の海を巨大ジオラマにした展示場でバーチャル磯遊びを楽しんだりと有意義な時を過ごした。海浜自然センターでの学習会は大正解であった。いつもお世話になっているホームの海を、このようなカタチで体験学習できたことは、うみうし部発足人としても、心からうれしい。そしてこのような立派な設備が無料で利用できるのだから、家族でぜひ訪れてほしい。施設に感心しつつ、休憩がてらライブラリーでメンバーと共に日本海についての意見交換を行い、知識をさらに広げていこうではないかと部屋に入った瞬間………


とんでもない光景が目に入ってきた!






それは…














メンバーNAKAの昼寝姿…


先刻から姿が見当たらないと思っていたら…。メンバーからのブーイングをさらりとかわすNAKA。その後1Fのテーブルで魚の塗り絵を楽しむ親子連れの横へ突然座ったかと思うと、「よっこらセ●クス!」と皆が耳を疑うようなセリフを発し、館内をうろついていた。


NAKAには罰としてウミガメ募金に寄付をさせたのであった…

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